今から8年前の春のお彼岸(3月20日)に発生した福岡県西方沖地震。
九州北部に限ると
M7.0クラスの地震は1700年に壱岐・対馬で発生して以来約300年ぶり。
1890(明治23)年の観測開始以降では
この規模のものは初めてだったそうです。
当時発表された震度の分布図。
これをみると慈光寺のある八幡東区は震度4に該当しています。
当時、私はご法事の真っ最中。
あまりの怖さに
途中で読経をやめてしまったことを思い出します。
お寺にいた寺族によると 本堂や納骨堂はかなり揺れたとか。
さて、今年の初め
あることで建築業者が本堂の天井裏に入ったところ、
とんでもないことになっていることを発見。
本堂を支える柱がずれて
建物自体が かなり傾いているとのこと。
原因は、八年前の あの地震しか考えられないと業者の弁。
理由はなんであれ、今度また あの規模の地震がくると
本堂倒壊になりかねないというのです。
こりゃ オオゴト (^^;)
ということで 本堂の大・補強工事 を決行することになりました。
様々な行事を考えて
この時期、そう永代経法要終了後 五月から六月にかけて工事遂行と決定。
いよいよ本日より工事が始まりました。
まずは外陣天井に吊ってあった六角灯篭をはずしました。
下げた灯篭は内陣に安置。
外陣天井に穴をあけて 補強につかう木材搬入口を確保。
工事期間中、ほこり等で仏具が傷まないように ヨウジョウも実施。
今から一ヶ月の間、本堂は閉鎖 となります。
境内地にも 工事につかう木材が積まれています。
車での参拝にも 支障をきたすかもしれません。
本堂建立から百二十年。
まだまだ現役で 聞法の道場 として機能してもらわねば!
ここでしっかり手入れしますので
百五十年、二百年と頑張ってください、ご本堂さま。
そういうわけで
工事へのご協力、ご理解を お願い申し上げます。
ここでクリア