北九州市八幡東区宮の町にある蓮の寺、浄土真宗本願寺派 廣照山 慈光寺の光慈くんのブログです。

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ガンジス河の砂

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御門徒の F氏。

お仲間とインド旅行に行かれ

お土産をお寺に届けてくださいました。

な、な、なんと

お釈迦さまがおさとりを開かれる前に

沐浴された

尼連禅河の砂

 

92541

(尼連禅河)

 

尼連禅河はガンジス河の支流。

壺に入った その砂をみて

 

d尼連禅河砂

 

お釈迦様の有名なお説法を思い出しました。

お釈迦さまとお弟子の阿難尊者が

ガンジス河のほとりを歩いておられました。
その時、お釈迦さまは

ガンジス河の砂をひとにぎり手のひらにのせ、

「阿難よ、この手のひらの砂と、

この河原の砂とでは、どちらが多いか?」
とおたずねになりました。

「河原の砂が多いです」
とこたえた阿難。

「その通りだね、阿難。よく聞きなさい、

この世界には、この河原の砂と同じように、

かぞえきれないほどの生き物がいる。

だけど、その中で、

人間はこの手のひらにのっているくらいしかいない。

それほどに、

人間として生まれることはむずかしいことなんだよ。」

次に、お釈迦さまはその手のひらの砂から

一本の指の爪の上に砂をのせられ

「阿難、これをみてごらん。

同じ人間に生まれることができても

仏法に巡り会うことが出来る人は

ちょうどこの爪の上にのっているほどに

まれなことなんだよ。」

人間に生まれてくるありがたさ、

仏法に出会う難しさを説かれた有名なお話です。

来るお彼岸法要の折り、

この砂を通して仏法を味わいたく思っております。

Fさん、

貴重な砂を有り難うございました。

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