今年の常例のテーマは落語。
宗教学者で浄土真宗の僧侶でもある
釈徹宗氏 に刺激されて
挑戦してきました。
九回目で一応の締め。
やはりトリはこの方しかおりまっせん。
人間国宝 桂米朝。
演目はもちろん 百年目!
![a-DSC02097](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/12/a-DSC02097.jpg)
師匠六十代の高座を
ご門徒と鑑賞。
スキのない、しかし
リラックスして聞ける高座。
参拝者から
さすが!の声も。
百年目は
ご存じ 大阪 船場の商家が舞台。
近江商人が
御堂の鐘の聞こえる場所で
商売がしたいと集った場所が
この船場。
いまでも
南御堂 のとなりには
浄土真宗門徒で近江商人の
伊藤忠兵衛が創業した
伊藤忠商事の会館があるそうです。
なんといっても
この落語で
有名な話は 赤栴檀と南縁草。
![a-DSC02101](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/12/a-DSC02101.jpg)
一軒の主を旦那という訳は、天竺(てんじく)の
赤栴檀 と 南縁草 の関係から来たと。
素晴らしい赤栴檀の根元に、
南縁草という汚い草が生えていた。
これを見て、この草を取り去れば
より赤栴檀が、引き立つに違い無いと思い、
そうしたところ、
一晩のうちに赤栴檀が枯れてしまった。
調べて見ると、
栴檀は南縁草を肥やしにし、
南縁草は栴檀からの露で育っていた事が分かった。
栴檀が育つと、南縁草も育つ。
持ちつ持たれつ。
栴檀の「だん」と
南縁草の「なん」を取って「だんなん」。
そこから、「旦那」になったというのです。
大店の主人は、番頭に、自分と お前も
栴檀と南縁草だ。
自分も露を、お前に下している。
またお前も私を養ってくれている。
そして店では、
今度はお前が栴檀で、店の者が南縁草だと。
店の南縁草にも少し露を降ろしてやってくれと。
実際は旦那=檀那。
サンスクリット語のダーナの音写が正解。
ダーナは
「与える」、「贈る」という意味で
「布施」とも漢訳されています。
それはそれとして、
この落語の説明は、
語源的には、間違いなんでしょうが、
なんだかいいですね~
最後に演目について。
![a-DSC02102](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/12/a-DSC02102.jpg)
この言い回し。
慣用句となっております。
盲亀の浮木 も
優曇華の華 も
出拠は仏典。
このことを味わって
今回の講座は一応終了。
ところで
はからずも
NHK Eテレ で
今月から 落語でブッダ 第二弾が放送開始しました。
総代さんが
「住職の企画をNHKがぱくった!」
とおっしゃってましたが
事実は 釈先生の手法を
住職がパクったのでした。
こちらもどうぞ ご覧ください。
![61s98pG2fAL__SL500_AA300_](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/12/61s98pG2fAL__SL500_AA300_.jpg)
恒例の誕生会も実施。
今回は男性二人。
Iさん Nさん
おめでとうございます~
![a-DSC02104](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/12/a-DSC02104.jpg)
今年の誕生プレゼントは
光慈くんのマグカップ でした
![a-IMG_20131127_224615](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/11/a-IMG_20131127_224615.jpg)
12月はお休みですから
今回で終了。
来年のプレゼント企画。
いま 悩んでいます~ (-_-)
おっと この場をかりて御礼も一言
一年間常例の開始を知らせる
喚鐘をたたいてくださった
S総代さん
有り難うございました。
![a-IMG_20131128_133223](https://jikoji-blog.com/wp-content/uploads/2013/12/a-IMG_20131128_133223.jpg)
ここでクリア