今年の常例法座は
落語を題材にして仏教を学ぼうという企み。
八回目となる「落語の中の仏教」。
今回は
江戸落語と上方落語
の聞き比べ。
共通する演目名は「問答」。
本家は江戸落語「こんにゃく問答」
それを上方が取り入れて「餅屋問答」に。
関東はこんにゃくの産地。
特に群馬県は突出しているそうです。
関西では蒟蒻屋というものはほとんど存在せず。
だから上方にうつったら
落語にもよく登場する餅をキーワードに
餅屋問答に変更したとか。
今回はまずは 上方の餅屋問答から鑑賞することに。
予備知識なしていきなり見てもらおうという方法をとりました。
演者は桂ざこばの弟子 桂出丸。
見終わった後、
落語の中に登場する仏教の世界を解説。
まずは問答。
一般の人には問答という言葉はなじみが薄いはず。
禅問答という修行があったことを解説。
落語に出てくる問答に
さて松の木か風か、音をたてている正体は如何?
なんていう問答がでてきますが・・・。
日常の私たちの思考回路を否定する方向へともっていこうとする問答。
分別と無分別のお説法ということを紹介。
有名なのは
片手で音を出せ!というやつ。
そういえば京都で仏教を学んだ頃、
先生がこんなことおっしゃっていました
座って走れ! 黙ってしゃべろ!
さてみなさんだったらどうする?と。
まさに 日常の思考体系を揺さぶる
禅問答ですな~。
今回の蒟蒻問答は禅寺が舞台。
禅宗のお寺の山門には戒壇石というものが立っているらしい。
この石に刻まれた文字
葷とはニラとかニンニクなどの野菜のこと。
においがきついもの。
それが精力剤になるので
仏道修行にふさわしくないから
お断りということらしい。
お酒はもちろん修行には御法度。
そんな中で
お酒のことを「般若湯」という言葉でごまかして
楽しんでいた僧侶の悪智恵は見事ですけど・・・。
この落語には
十方世界、五戒、弥陀三尊などの専門用語も登場。
同じ三尊でもいろいろあります~ ということも説明。
そんな解説が終了してから 茶菓タイム。
そして本家の蒟蒻問答を鑑賞。
今回の演者は三遊亭小遊三師匠。
笑点でおなじみの方。
江戸と上方の違いも楽しみながら
禅問答ネタの古典落語を堪能した仏縁となりました (^^)
最後に恒例の誕生会。
今月はお二方。
総代の Z氏 と 婦人会役員の Kさん
坊守から記念品を贈呈して 会座を閉じました。
記念品はもちろん 「光慈くんマグカップ」
来月がこの企画の最終回。是非ご参加くださ~い <(_ _)>
ここでクリア