今年の常例のテーマは落語。
宗教学者で浄土真宗の僧侶でもある
釈徹宗氏 に刺激されて
挑戦してきました。
九回目で一応の締め。
やはりトリはこの方しかおりまっせん。
人間国宝 桂米朝。
演目はもちろん 百年目!
師匠六十代の高座を
ご門徒と鑑賞。
スキのない、しかし
リラックスして聞ける高座。
参拝者から
さすが!の声も。
百年目は
ご存じ 大阪 船場の商家が舞台。
近江商人が
御堂の鐘の聞こえる場所で
商売がしたいと集った場所が
この船場。
いまでも
南御堂 のとなりには
浄土真宗門徒で近江商人の
伊藤忠兵衛が創業した
伊藤忠商事の会館があるそうです。
なんといっても
この落語で
有名な話は 赤栴檀と南縁草。
一軒の主を旦那という訳は、天竺(てんじく)の
赤栴檀 と 南縁草 の関係から来たと。
素晴らしい赤栴檀の根元に、
南縁草という汚い草が生えていた。
これを見て、この草を取り去れば
より赤栴檀が、引き立つに違い無いと思い、
そうしたところ、
一晩のうちに赤栴檀が枯れてしまった。
調べて見ると、
栴檀は南縁草を肥やしにし、
南縁草は栴檀からの露で育っていた事が分かった。
栴檀が育つと、南縁草も育つ。
持ちつ持たれつ。
栴檀の「だん」と
南縁草の「なん」を取って「だんなん」。
そこから、「旦那」になったというのです。
大店の主人は、番頭に、自分と お前も
栴檀と南縁草だ。
自分も露を、お前に下している。
またお前も私を養ってくれている。
そして店では、
今度はお前が栴檀で、店の者が南縁草だと。
店の南縁草にも少し露を降ろしてやってくれと。
実際は旦那=檀那。
サンスクリット語のダーナの音写が正解。
ダーナは
「与える」、「贈る」という意味で
「布施」とも漢訳されています。
それはそれとして、
この落語の説明は、
語源的には、間違いなんでしょうが、
なんだかいいですね~
最後に演目について。
この言い回し。
慣用句となっております。
盲亀の浮木 も
優曇華の華 も
出拠は仏典。
このことを味わって
今回の講座は一応終了。
ところで
はからずも
NHK Eテレ で
今月から 落語でブッダ 第二弾が放送開始しました。
総代さんが
「住職の企画をNHKがぱくった!」
とおっしゃってましたが
事実は 釈先生の手法を
住職がパクったのでした。
こちらもどうぞ ご覧ください。
恒例の誕生会も実施。
今回は男性二人。
Iさん Nさん
おめでとうございます~
今年の誕生プレゼントは
光慈くんのマグカップ でした
12月はお休みですから
今回で終了。
来年のプレゼント企画。
いま 悩んでいます~ (-_-)
おっと この場をかりて御礼も一言
一年間常例の開始を知らせる
喚鐘をたたいてくださった
S総代さん
有り難うございました。
ここでクリア